株式会社イシダ

株式会社イシダ

機械が好き。だからイシダが気に入ってます。

1893年創業、127年を迎えたイシダ。世界の産業技術の発展に貢献してきた「はかり」をベースに、さまざまな製品やシステムを手掛けている。

インタビュイー

岩田 雅彦

岩田 雅彦さん CE(カスタマーエンジニア)

東京電機大学ロボット・メカトロニクス学科出身。「CEとは製品の設置・稼働や、点検・修理などを担当します。機械と向き合うのみの仕事と思われがちですが、お客様とコミュニケーションをとる機会も多く、人と人とのつながりやあたたかさを実感できる仕事です」。


 企業の平均寿命は約24年(※)とされる。それゆえに100年続く企業には、事業になんらかの強みがある。京都にある株式会社イシダは創業して120年以上が経過。その強みは「はかり」をベースにした製品群だ。

 食にかかわる分野に、イシダの製品は多く進出する。たとえば外出自粛要請に伴い、消費量が増えている袋菓子。その計量、袋詰めをする機械を、イシダは手掛ける。あるいはスーパーのお惣菜の計量やパッケージでも、イシダの機械は活躍する。

 こういった、ビジネスユースの機械は納品して終わりではない。メンテナンスは不可欠であり、そこでの的確な対応によって顧客満足度が上がり、ファンが増え、次の受注につながる。そんなイシダの生命線を担う職種がCE(カスタマーエンジニア)だ。

 2013年に入社した岩田雅彦さんはCEのエースとも呼ぶべき存在だ。東京電機大学ロボット・メカトロニクス学科出身。大学に進学したときは、身体機能に障害がある人への補助器具としてのパワーアシストに興味があった。しかし学ぶうちに狭いジャンルを深く掘り下げるよりも、機械、電気、制御、プログラミングといった幅広い知識を総動員して問題解決をするほうが自分に向いていることに気づく。「自分の技術でお客様の困りごとを解決し、喜んでいただけることがこんなに楽しいとは働くまで知りませんでした。結果がわかるのに時間がかかり、社会にどう役に立つのかわかりにくい研究ではなく、役立っている実感のあるのが実務のいいところです」。

 岩田さんが大切にしている言葉は「三現主義」。すなわち「現場に行く、現場を見る、現実を知る」。お客様のいる現場で、再発防止のための方法論も、新商品開発に役立つアイデアも思い浮かぶことが多い。つまり、難題も正解もすべては現場にあるのだ。「イシダには、お客様の要望・改善点を社内に発信し、改善するサイクルがある。これが強みですね」。

 このサイクルで優れた製品づくりやサービスが生まれる。これが、企業が100年以上続く理由なのだろう。

(※)2018年に倒産した企業の平均寿命は23.9年。東京商工リサーチ、2019年1月31日発表。

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