サービス・インフラ系 業界でオンリーワン人に会うのが楽しい 日新電機株式会社
あの企業のSDGsが知りたい!~日新電機の場合~
インタビュアー
濱田直秀 京都産業大学国際関係学部3回生
国際社会とSDGsに強い関心をもっている。
小原葵 京都産業大学国際関係学部3回生
ゼミではSDGsについて研究中。
野口将太郎 滋賀県立大学環境科学部4回生
研究テーマは環境教育。
インタビュイー
角田あかり 電力・環境システム事業部
1996年入社。SPSSの営業技術担当。「お客様に最適なシステムを提案しています。どのお客様でも強く求められているのが『CO2削減、脱炭素』。当社の技術とアイデアで、お客様に貢献できたときは本当に嬉しいですね」
貞利章文 電力・環境システム事業本部
2008年入社。SPSSの頭脳にあたるエネルギー管理システムの開発を担当。「繁雑なエネルギー管理を自動で行い、省エネやコスト削減を可視化できるため、お客様に喜ばれています」
※肩書・プロフィールは取材当時のもの
学生:日新電機さんはSDGsへの関心が高く、さまざまな取り組みをされているのですね。
角田:近年では、すべての業種が環境への配慮を強く意識していると実感しています。SDGsは最近作られた概念ですが、当社は創立時から『電気の効率を高めること』を追求し、近年は再生可能エネルギーの活用にも取り組んでいます。当社の製品は基本的にオーダーメイド。『環境配慮、コストダウン、電力の安定供給のすべてを満たすシステムがほしい』などの声に応えるべく、営業と技術者が一緒に知恵を絞っています。
学生:事業とSDGsのつながりを具体的に教えてください。
貞利:SPSS®(スマート電力供給システム)で省エネと再生可能エネルギー活用を実現し、SDGsの目標13『気候変動に具体的な対策を』にCO2削減で寄与しています。私の部署は、SPSSの電力エネルギーを賢く無駄なく使う制御をするエネルギー管理システムを開発。担当する水処理場でも使われています。汚水を微生物の働きできれいにするには大量の電気が必要で、システム構築によって効率的に使用。また、汚泥処理で発生するメタンガスは発電に有効活用するなど、施設全体のエネルギー活用を提案するのが技術者の使命です。
学生:環境への配慮の工夫も多いのですね。システムの導入にはどのような苦労があるのですか?
貞利:SPSSはお客様のニーズ実現のため、システムすべてを構築します。お客様の設備を最適運用できるように、当社のシステムで制御。ハードウェア、ソフトウェアの高度な連携が求められますし、設備に合わせてシステムを開発するため、かなり工夫が必要です。
学生:お客様とのやりとりで気づいたことや、やりがいについて教えてください。
角田・貞利:SDGsに関して、どのお客様も悩みながらできることを探されています。最近は自治体から実証事業のお話も増え、エネルギー活用の機運が高まっていると感じます。お客様からの『省エネ実現でコスト削減につながった』などの声にやりがいを感じますね。
学生:長らく電力機器を販売されてきたそうですが、SPSSの登場により、仕事の内容が変化しつつあるのですね。
貞利:はい。設備全体を見たエネルギーの効率化についてお客様と考えるようになりました。大きく変化した電気の世界に合わせて、当社の事業や製品も進化していますが、『お客様に安全・安心な電気を届けること』という軸は変わらないですね。
学生:社内で、SDGsへの理解を深める取り組みはされていますか?
角田:社員向けのセミナーを行っています。今年7月にSDGs推進室という部署が新設され、今後はさらに勉強ができると思います。
学生:ありがとうございました!「創立時から電気の活用に取り組み、事業そのものがSDGsとの親和性が非常に高い」ことに驚きました。大学では主にSDGsの概念を学んでいたので、現場の声をお聞きできて理解が深まりました。
ここがすごい!SPSS
SPSSは、日新電機の中核製品である受変電設備や、長年培った系統連系技術を駆使し、多様な分散型電源を組み合わせて省エネと電力の安定供給を実現するソリューションです。
取材した学生の感想
濱田さん:理想の社会の実現に向けて、社会貢献性の高いビジネスを展開する、チャレンジ精神あふれる企業だと感じました!日新電機さんの社会問題に対する責任感や熱意を肌で感じることができました。
小原さん:街を支える電気の供給を軸に、環境にも配慮した事業をされている日新電機さんは、まさに縁の下の力持ち!理想と利益の追求をうまく繋げることが、持続可能な社会のためのポイントだと気づきました。
野口さん:SDGsと呼ばれる基準ができる前から、SDGsに当てはまるような事業を展開されてきたというお話に、ハッとしました!