インタビュイー
福本健二 イシダ・インディア取締役
涌羅陽介 東日本産機システム部 東産機営業三課
※肩書・プロフィールは取材当時のもの
CASE1 福本さんの場合
龍谷大学在学中に、スウェーデンに約1年留学したことでグローバル企業に興味をもつようになった福本健二さん。イシダに入社を決めた理由は、百年企業であること、世界進出をしていること、若いうちから海外で挑戦できることが魅力に映ったからだった。
入社直後は海外事業部門の業務課に配属。売上管理や貿易実務を行った。入社後すぐにでも海外に行きたかった福本さんは「正直、残念な気持ちでした」。
しかし「海外で働くには管理業務の知識が必ず必要」、「最高の門番、かつプロフェッショナルになれ」という尊敬する上司や石田社長からの言葉に「長い会社員人生を考えたら、今はインプットのとき」と考えを改める。
その後、アジア地域の子会社支援を担当。そこでは、マーケティングの知識を身につけた。
入社7年目、31歳のときにイシダ・タイランドの子会社に社長として赴任した。念願の海外勤務でうれしい反面、会社経営者としての重責に苦しんだ。
イシダの企業理念「三方良し」を胸に、顧客、社員、社会に貢献できる方法を模索。現場に足を運び、現物をみて判断する「三現主義(現場、現物、現実)」を貫き、自分なりの判断基準を構築することができた。
「経営戦略の知識はなんとなくあったけれど、体系的に学びを深めたい」と考えた福本さんは会社の教育研修制度を利用。オンラインのビジネススクールMBA(経営学修士)コースを受講し、マネジメントスキルを身に付けた。
福本さんはタイからの帰国後、欧米、中東、アフリカの子会社を後方支援する営業課に着任。高付加価値の製品やサービスの提供につなげるべく、今度は立命館大学大学院で技術経営(MOT)を学ぶ。
「平日は仕事、土曜日は授業、日曜日は論文作成で忙しい2年間でした。しかし、大学で得た知識を実践で活用できるのは社会人学生の特権」と福本さん。
今春からは再び海外赴任でイシダ・インディアに移り、会社経営を担う。さまざまな学びを糧に、福本さんはさらに飛躍できるフィールドへと飛び立つ。
CASE2 涌羅さんの場合
小中高はサッカー部、同志社大学ではボート部に所属し、忙しくも充実した日々を送っていた涌羅陽介さん。学生時代、留学を考えていたが叶わなかった。入社時に「日本の人口は減りつつあるため、今後は海外事業に注力したい」という石田社長の言葉を聞き、自分自身も将来は海外を舞台に仕事がしたいと考えるようになった。
「海外駐在の夢を叶えるためには、まず国内営業で経験を積みながら勉強を」と、キャリアプランを逆算。比較的時間があったー年目は独自で語学学習に励んだ。その結果、TOEICのスコアが入社前より150点アップした。2年目からは実務に専念しつつ、通信教育制度を活用し、マネジメントに関して学ぶ予定だ。
「会社の成長と自分の成長がリンクすれば、モチベーションにもつながるはず。将来は仕事も生活文化も異なる海外で、人間としての幅を広げたい」と語ってくれた。
成長する人は「夢(やりたい!)」と仕事を両立させている
2人に共通していたのは「夢を叶えるためには、自身の成長が必要」という意識だ。
イシダでは階層別、部門別、自己研鎖などの教育研修制度が充実しており、内容や習熟度によって会社が費用を負担してくれる。制度を上手に「活用」することで、会社も自分も成長できるのだ。