インタビュイー
田中ちなみ SE部一課
2021年入社。大阪市立大学商学部卒。「1年目は研修で精一杯。でも2年目からひとりだちして、大きな仕事を任されたときに、自分の成長を感じました」。田中さんがシステムを手がけているのは、スーパーなどで価格表示を一括管理できる、電子棚札。補充や発注をしやすいよう工夫している。
寺田清一 SE部次長
物流業界を経て、2005年にイシダに入社。神戸大学経営学部卒。「何歳になっても成長に終わりはありません。気づきがあれば、誰でもいつでも成長できます」。寺田さんが手がけてきたのは、食品の生産から配送、販売に関わる現場の機械を連動させるシステム。
※肩書・プロフィールは取材当時のもの
CASE① 入社2年目 田中さんの場合
「これからはどんな仕事でもITの知識が必要になる。パソコンを扱うだけでなく、その奥の仕組みを知りたい」と、商学部ながらIT業界に興味を持っていた田中さん。
イシダは文系でもSEにチャレンジできることを知り入社した。SE部の同期7名中、文系出身でIT知識がないのは田中さんのみ。上司に勧められ、高校の「情報」の教科書での勉強から始めた。
社内のIT研修を受け、先輩から体系的知識、ネットワークやセキュリティを学んだ。社内の資格支援制度を利用しITパスポート、基本情報技術者の試験をクリアし、現在は応用情報技術者の資格取得に向けて勉強中。
2年目は関西から東京に異動となり、大手スーパーマーケットの電子棚札システムを担当。
田中さんが、自分の成長を感じたのは大きなミスをしてしまったときのこと。プロジェクトメンバーや上司は「田中さん個人のせいではなく、ミスが起こりやすい手順のせい」と、再発防止の手順を仕組み化。田中さん自身は気づいていなかったが、仕事を任されたからこそ起きたミスに、周囲は確実な成長を喜んでくれていた。
今、田中さんの目標は、顧客の利益や満足度を上げるために自身で提案ができるようになること。
「私は自分で考えて作った仕事にやりがいを感じるタイブ。イシダは新しい発想を受容する風土があるので、業務で知識や経験を培いながら、自分で考えて意見を発信することを大切にしています」。
CASE② ベテランSE 寺田さんの場合
もともと物流業界のITエンジニア部門を担当していた寺田さん。学生時代から興味があったモノづくり企業への憧れを捨てきれず、「自分たちのアイデアでよいものを作れるメーカーに入社し、それが業績にプラスになればやりがいにつながるはず」とイシダに転職した。
入社後は前職の経験が生かせる部署に配属となった。食品サプライチェーンとの仕事では生産地から食品工場、配送センター、そして小売店舗へと、食品流通におけるシステムのほぼすべてに関わってきた。それらの中でも「受発注や実績分析など、顧客の経営に関わるシステムの運用におもしろさを感じます」と、マネジメントのおもしろさを話す。
成長のために努力していることは?という問いの答えは、「時間や場所を問わず、気になっていることを思い出して考えてみること。座学や情報収集だけが勉強ではありません」。
目にしたものすべてが学びの対象であり、見たもの、聞いたことに対してつねに「なぜこの仕組みなのか」「目的は何なのか」を考え、意図を読み取ろうとする。この好奇心こそが、寺田さんの成長のカギなのだ。
寺田さんの目標は、後輩であるIT人材の育成だ。
「イシダの主軸は機械製造ですが、機械とITシステムを組み合わせて顧客の課題を解決するのも得意。食品や物流業界の発展に貢献するためには、腕とカンの良いSEの存在が必要不可欠です。理系はもちろん、文系でも活躍している人はたくさんいます。ものづくりに興味のある人にぜひ来て欲しいですね」。
今は、ともに働く若者の成長がなによりもうれしいという。後輩社員からの「寺田さんのようなSEになりたい」という言葉を噛み締めながらも「評価に見合うようまだまだ成長を続けたい」と、歩みを続けている。