商社・流通・小売系 社員が会社を大好きアイデアが光る仕事 株式会社マツヤスーパー
食と人が好き。ずっと働き続けられる理由とは?
インタビュアー
中西佑日里 京都芸術大学 情報デザイン学科3年
就活を始めたが、どの仕事が向くのかわからない。「働き続けたい」と言える大人になるのが目標。
インタビュイー
松本さちえ マツヤスーパー店舗運営部 レジトレーナー
京都精華大学卒業後、新卒入社。店舗スタッフを経て現職。2児の母。趣味は旅行と株式投資の勉強。
※肩書・プロフィールは取材当時のもの
いい意見を取り入れる社風だから続く
中西: 芸術系の大学ですが、自分にどんな仕事が向くのか、まだわかりません。接客販売のバイトを始めたら、案外、接客好きな自分を発見しました。
松本: 私も大学時代に飲食店のバイトをし、自分が好きな「食べる」「人と接する」分野に絞って就活。大手のマクドナルドもバイトをしていたのでいいなと思っていたのですが、全国規模の会社よりもしっくりきたのがマツヤスーパーでした。実際、入社して正解でした。
中西: 何が決め手だったのですか?
松本: 人事部の女性がキラキラと輝いて働く様子に魅かれました。もうひとつの決め手は「転勤がない」ことでした。マイホームを購入したかったので、転勤のある全国規模の会社だったら、せっかくローンで買っても住めない。ずっと京都で働き続けたかったのです。
中西: 入社後にギャップはありましたか?
松本: 最初に配属された店舗は、おとなしい印象でした。仕事を覚えると同時に、もっとイキイキした店にしたいと「明るくあいさつを」などの提案をしていきました。マツヤスーパーのいいところは、誰の意見にも耳を傾け、いいと思うものは取り入れる社風です。翌年、新店に配属されて、立ち上げから関わることができました。
中西: 順調だったのですね。
松本: 失敗もありました。でも、大学の先生の「仕事は嫌なことも楽しいこともある。3年続けたら次の道が見える」との言葉が励みになりました。
中西: 3年後はどうなりましたか?
松本: 3年後は、仕事がもっとおもしろくなって、結婚、出産後も夢中で働いていました。いま育休・産休中の社員は10名ほどいます。マツヤスーパーの1店舗あたりの売上高は全国トップクラス。その売上はしっかり社員に還元されています。子育ては何かとお金がかかるので、頼りになる会社です。
適性は働きながら見つかる
中西: 私は勉強が苦手です。適性を見つけるのに苦労しています。
松本: 適性は最初からあるのではなく、後からついてくるんですよ。目の前のことを全力でやる。その積み重ねが自分の得手となり、適性がわかります。中西さんが接客が好きなら、相手のことを思いやれる力がある証拠。就活の入口は「好き」「楽しそう」でいいんです。
中西: 気が楽になりました。いま大学の授業で「展示方法」を学んでいます。マツヤスーパーさんのポップや迫力ある陳列に目が奪われました。
松本: 美術の展示と比べ、スーパーマーケットの売り場には正解がある。なぜならスーパーマーケットはその日の「売上」で結果がわかるんです。だからおもしろい。陳列もお客様へのアピールを考えて、各部門で話し合い、毎日変えています。
中西: 同じことの繰り返しではなく、変化があるのですね。
松本: 世の中の流行や好みをいち早く感じ取るのも、スーパーマーケットでは大事です。マツヤスーパーは店長、バイヤー、トレーナー、人事、店舗運営など多くの部署があるので、働きながらさまざまな経験をし、適性を見つけることができます。
中西: 話を聞いて、スーパーマーケットで働くおもしろさに気づきました。視野を広げて、就職活動に臨みます!
ミニコラム
「もし一生暮らしていけるほどの大金を手にしたら何をしますか?」との問いに「それでも働き続けます!人が相手の接客はゴールがないので本当におもしろい。また、仕事をするから、人生のリズムが整い、世の中に必要とされる喜びも得られます。働くって、とてもステキなことですよ」と松本さん。
働くことはお金を得ることだけが目的ではなく、自分の人生をよりよくする方法でもあるのだ。