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トヨタカローラ京都株式会社

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職人という生き方 vol.7 トヨタ神戸自動車大学校の自動車整備士の卵たち

「職人」という生き方を見つけた若者の目にはなにが映るのか? 今回、神戸市西区にあるトヨタ神戸自動車大学校を訪問。 5つの学科で自動車業界を支える人材を輩出し、高い技術を習得できる専門学校として知られている。 トヨタカローラ京都の自動車整備士らが今、自動車整備士を目指す学生たちの想いを聞いた。

インタビュアー

浪江 呂和 トヨタカローラ京都の採用担当

平岡 俊弥 トヨタカローラ京都のベテラン整備士

インタビュイー

齋藤 泰輝 高度自動車科 モビリティ研究コース 3年生

赤迫 瑛 高度自動車科 モビリティ研究コース 3年生

北野 陽平 エキスパートエンジニア科 3年生

脇田 大翔 自動車整備科 1年生

芝野 陽翔 自動車整備科 1年生

※肩書・プロフィールは取材当時のもの


自分で考え行動する研究授業に夢中

中学生の頃に職場体験で、整備の仕事を知りました。キビキビと働く姿がかっこよく、自動車整備士に憧れ、進学を決めました。

3・4年次に「研究授業」がある高度自動車科を選び、今5人のチームで「オルタネータ発電量と燃費の関係」を研究しています。オルタネータとはクルマの発電機のこと。この発電効率の向上が燃費の向上とCO₂排出量削減につながるのです。自分たちで考えて行動するのが楽しく、教材車や計測機器を使い、実験やデータ収集をしています。

将来は、速くて正確で安全な整備を心がけ、子どもたちに「カッコいい!」と思ってもらえるような、かつて僕自身が憧れたような自動車整備士を目指したいですね。

テーマ研究の深堀りが楽しい

幼い頃に父親とタイヤ交換をしたとき、クルマが動く仕組みに興味をもちました。高度自動車科を選んだのは、在学中に一級自動車整備士取得が可能で、モビリティ研究コースなら次世代自動車や先進技術を学べるから。

今、楽しいのがチームで行う「研究授業」。テーマは「ブレーキブースターの作動の研究」を選び、運転者が小さな踏力でも大きなブレーキ力を発生させる装置について研究しています。卒業前の発表は、就職する企業の担当者も招く一大イベント。そこでの発表に向けて、資料作成やプレゼンも学んでいます。将来は故障診断や車検整備といった、すべてができる自動車整備士になりたいです。

板金・塗装にはものづくりの魅力がある

小さい頃からクルマ好き。「トヨタの学校で車を学ぶ」は家族も大賛成でした。

エキスパートエンジニア科は板金・塗装のライセンスも取得できるので3年からは実践で学んでいます。とくに塗装は塗料一滴でカラーが変わり、自分のセンスでものづくりができるのがおもしろい。その車らしい色が出せたときはガッツボーズです! レースカーの整備や走行研究もあり、3年生の最後にはレストア・カスタマイズした研究作品を大阪オートメッセに出展するので、しっかり腕を磨きたいですね。

将来はどんな車でも修理ができる、一流の整備士になりたい。トヨタの最高峰の資格であるトップクルーの取得を目指します。

練習を重ねて、完璧にやりとげる達成感が大きい!

自動車が好きで、中学の職場体験でカーディーラーへ行ったことがあります。エンジン分解のおもしろさに目覚め、高校生のときにオープンキャンパスに行って、きれいで楽しい雰囲気に魅かれました。実際、先生もおもしろい方が多く、相談も気軽にのってもらえます。

好きなのはエンジンの分解作業やホイールのタイヤを組み替える実習授業です。ヘッドライトのパルプ交換など実習試験は緊張しますが、何度も練習して臨み、制限時間内で素早くやりとげたときの達成感は最高です! 自動車整備士として作業を完璧にこなす、頼られる人になりたいと思っています。

車の心臓部であるエンジンがおもしろい

小学生の頃、この学校の学園祭のミニ四駆レースに参加。学生も先生も楽しそうな様子が印象に残り、設備や規模、指導内容を調べて高1のときには入学を決意しました。

今一番好きなのがエンジンの授業です。エンジンは車の心臓部。ピストン上部の形状やクランクなどほんの数ミリの違いでその力がガラリと変わるので、学びを深めたくてたまりません。今後、バッテリーで動く電気自動車がもっと普及するかもしれませんが、燃費がよくパワフルなエンジンの魅力は変わりません。これからも奥深いエンジンを追究し、どんな内燃機関も点検・整備できる自動車整備士になりたいです。

メッセージ

自動運転や水素燃料といった、自動車にまつわる技術はどんどん進化しています。たとえ運転する人がいなくなっても、「整備する人」は世の中からなくならないでしょう。なぜなら、整備しない自動車が公道を走ることはあり得ない。整備は、社会の安全と人の命を守る社会的意義のある仕事として、注目が集まっています。実際、整備士は成果がわかりやすく、やりがいを感じる仕事です。未来を担うみなさんとともに働ける日がくることを、心待ちにしています。(平岡)

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