インタビュイー
廣田 秀仁 大阪公立大学工業高等専門学校メカトロニクスコース 4年生
円滑なコミュニケーションに感激!
ベトナムの工場には、交野工場から異動で来た日本人社員も。日本語の話せる現地社員が間に入って機械のオペレーションを教えているのを見て、円滑なコミュニケーションがとれていることに感激しました。
年澄 荘多 大阪公立大学工業高等専門学校メカトロニクスコース 4年生
ベトナム工場のリアルがわかった!
「海外に行ってみたい! 」と参加を決めたインターンシップ。オフィスと加工場が隣り合うベトナム工場を見て、加工業の組織がどのように役割分担し、動いているのかをリアルに学べて興味深かったです。
※肩書・プロフィールは取材当時のもの
ベトナム・ホーチミンに到着したインターンシップの学生ら一行を笑顔で待っていたのは、抱月現地法人社長の長谷川英利さんと工場長のティンさん。
実はティンさんは2004年から抱月の交野工場で働いていた。しかし、帰国することになり「こんな優秀な人を放すのは惜しい。ベトナム拠点を作って、ティンさんに抱月で働き続けてもらおう!」と、大久保尚容社長が現地法人立ち上げを決定。企業として、経済的に勢いのあるベトナムに注目していたタイミングでもあった。
到着翌日は、フランス統治時代に建てられた中央郵便局や戦争博物館でべトナムの歴史を学び、3日目は、いよいよ抱月のベトナム工場を見学。
日本語堪能な現地社員たちが工場を案内した。その親切さに感激しながらも、学校では扱う機会のない高度なマシーンを見て「切断面が美しい!」と年澄さんは目を輝かせる。午後からは講義。ティンさんが自国の歴史に触れながら、北部と南部で違う経済体制について解説した。長谷川さんは「歴史はもちろん、何事も一方からではなく、両方の意見を聞くことが大事。昨日のように現地に赴き、考えることが学びにつながります」と締めくくった。
4日目の実習では、レーザー加工機やマシニングセンタを扱った。
「どちらも、学校の機械よりも自動化が進んでいて驚きました」と廣田さん。翌日は、精密加工が得意な日系企業や勢いあるローカル企業を見学。最終日、学生2人はインターンシップを通して学んだことを発表した。
インターンシップを通じて、抱月の技術を支える、「人」の真心に触れたと、2人は口を揃える。もともと掃除員だったが、「できたてのおいしい料理を社員に食べてほしい」と食堂を提案し、自ら腕をふるうロイさん。
「バインミーが食べてみたい」との要望に朝7時にホテルまで迎えにきて、案内してくれたティンさん。
そして滞在期間中、終始同行して熱いメッセージを送ってくださった長谷川社長。工場見学、食事会、ミーティング中……どんなシーンも、抱月の人たちは笑顔とホスピタリティに溢れていた。
同行した経営戦略室長の弓指(ゆみさし)利武さんは「抱月が目指すのは、出会って良かったと思ってもらえる会社。それは取引先も、社員も、学生さんに対してもです。人を大切にすることが事業の根本。来年以降もこの研修は続けたい」と笑顔で振り返った。