商社・流通・小売系 社員が個性的人に会うのが楽しい 株式会社マツヤスーパー
企業説明会で目にする「服装自由」ってどんな服?
インタビュアー
惠木 汰知 龍谷大学 文学部 哲学科3年
建木 紫邑 京都芸術大学 情報デザイン学科3年
品川 侑里 京都産業大学 現代社会学部 現代社会学科3年
片山 晴歌 関西大学 文学部 総合人文学科3年
西脇 佳那 龍谷大学 社会学部コミュニティマネジメント学科3年
関塚 美帆 龍谷大学 社会学部コミュニティマネジメント学科3年
インタビュイー
髙谷 歩 マツヤスーパー 人事総務部部長
※肩書・プロフィールは取材当時のもの
思い思いの格好で現れた4人。鮮やかな惠木さんの服装に「新鮮!」と歓声が。「スーツを着ると緊張してしまい、自分らしくいられない。そうなると、いい出会いが生まれないから」との惠木さんの話に、「その発想はなかった」と他の参加者は感心する。ただ、各自が選んだ服からは「自分はこう見られたい」との意思やコーディネート面の工夫がわかり、お互いの考えの深さを知る驚きもあった。

「いつもの自分らしく」選びました
「服装自由」の企業合同説明会に、この服装で参加しました。服装自由なのだから、いつもの自分を出せる服がいい。オレンジもグリーンも、差し色のイエローも好きな色です。バッグもジャケットと同色です。目立ったせいか、企業の方からよく話しかけられました。自分をアピールできた気がします。

清潔感を大事にメガネで真面目な印象を
食品メーカーの面接で「服装自由もしくはスーツ」と言われた場合の服装です。清潔感を重視しつつ、堅苦しく見えないよう、あえてジャケットは選ばず。無難なカラーでまとめて、靴下で遊びました。芸大生は個性的に見られがちなので、メガネで落ち着いた印象を演出しました。

黒っぽくならない第一印象。ボトムは明るめで
合同説明会を想定しての服装です。実は「服装自由」でも、たいていはスーツを着ます。ただ、合同説明会は会場内を歩き回るので、スーツは動きにくく不適。そして多様な業種が集まるので、堅苦しすぎない服装を好む会社もあるはず。爽やかな第一印象を与えることを重視し、明るい色の服を選びました。

母の服で、形で個性を出しました
どんな業界であっても「服装自由」と提示された場合のコーディネートです。手持ちで見つからず、母の洋服を借りました。大きなフリルなど形は大胆ですが、色はシックに黒系でまとめました。色はおさえて形は遊ぶことで、個性が出せたと思います。服選びは難しくて、難航しました。
ただでさえ、考えることが増える就活。「服装まで考えるのが大変。もうこれ以上悩みたくない」「服装自由に、企業側はなにを求めているのだろう?」など、話し合った。
そこで滋賀・京都で事業を展開するマツヤスーパーの人事担当者に、企業の立場からの意見を取材した。
迷ったら、聞いてください。人事担当者は、それがうれしいです。
「服装自由」という設定では、みなさんの服装、全員OKです。だって、服装は自由なんですから。当社では、「服装自由」には「気軽に来てね」の意味も含まれています。
実は、マツヤスーパーでは、就活の際にあえて服装を指定していません。でも、面接の場で大半の学生はスーツを着てきます。学生からすると、相手に面接の時間をわざわざとってもらうわけです。「スーツを直用して礼を尽くす」、そんなTPOを理解できる学生さんだな、と私たちは感じます。
ただ、みなさんが悩まれるように、業界や企業によって考え方は異なるでしょうね。もし迷ったら相手に聞いてみましょう。質問は悪いことではありません。人事担当者も「あ、この学生は、真剣に我が社に入社したいんだな」と感じることでしょう。
面接でも「聞く」のは大事です。ある新入社員は面接で、「推し活と仕事が両立できるか」と、休日や福利厚生について詳細にたずねてきました。そうした質問は大歓迎。なぜなら、私たちもその人が働いてくれたあとの未来像がイメージできるからです。
就活は、企業も学生も「お互いが選び合う」場です。納得いくまで話を聞いて、等身大の自分で働ける職場を選んでください。それが、楽しく働き続けられるコツです。面接で見栄を張って自分を大きく見せても、働き始めたらすぐにわかります。
マツヤスーパーでは自分らしく働いている方がたくさんいます。ぜひ一度、遊びに来てください。