サービス・インフラ系 アイデアが光る仕事人に会うのが楽しい 株式会社Fujitaka
REPORT! Fujitaka✕濱中倫秀先生 台湾製かき氷機のプロモーションに、学生が挑戦!
インタビュイー
濱中 倫秀 大阪経済大学 「プレゼンテーション入門」担当講師 京都ノートルダム女子大学准教授
※肩書・プロフィールは取材当時のもの
「買いにくるお客さま」を想像して、企画を提案
大阪経済大学は「商都大阪から、社会に貢献する人財を輩出する」を使命に、企業や経済団体とのつながり、地域課題の解決に力を入れている。
今回の科目「プレゼンテーション入門」では、株式会社Fujitakaが輸入する「純雪機」(台湾製のかき氷機)の、日本での売り方を学生たちが企画・発表した。具体的には、「純雪機を、だれに、どういう風に売るべきか、またそれを選んだ理由」をプレゼンテーションする。
純雪機とは⋯⋯
台湾製のかき氷機。水を入れ、コンセントをつなげば3分で凍り、3秒でかき氷ができるのが画期的。昨年のFujitaka展示会でも各企業から注目され、ホテルや商業施設などに導入拡大中。
担当講師の濱中倫秀先生はこう話す。
「この科目では論理的で根拠に基づくプレゼン構成や、美しく分かりやすいビジュアルづくりのスキルはもちろん、お客さまの潜在ニーズを掘り起こす洞察力を身に着けてほしいと考えています」。
1月末の成果発表会では、試行錯誤を重ねた2~3年生、8班25名が各7分間のプレゼンを行った。審査員として株式会社Fujitakaから川上さんと安原さん、台湾からも純雪國際科技有限公司代表の葉兄弟が駆けつけた。
学生が考えた提案は多岐にわたり、その完成度に「学生とは思えない!」と驚く声も。厳選な審査の結果、「Fujitaka賞」には4班の「大型フェス会場で販売」が、「純雪賞」には3班の「スーパー銭湯へ販売」が選ばれ、表彰された。
川上さんは「どのチームもよく練られた発表でした。選考では、取引流通やビジネスの流れを考えているか、またトークに勢いがあるか、プレゼンに誠意が感じられるかを評価しました。総じて、全班が熱意あふれるビジネスプランでした」と講評。
今回は学生たちにとっても、プロに仕事の姿勢を学ぶ貴重な機会となった。

1班 PROMOTION東京・大阪で若者に人気の水タバコ(シーシャ)バーに売り込む。
ニコチン・タールフリーの水タバコ。喉が乾くため隠れた需要ありとの話に、「なるほど!」の声が。
2班 PROMOTION「個室サウナ施設」で好みのアロマ雪をつくり、香りの癒しを提供。
30兆円規模の個室サウナ市場に「食べる」以外で提案。新鮮さと差別化で目を引いた。
3班 PROMOTION純雪賞 若者にも人気のスーパー銭湯で、新スイーツにして話題を呼ぶ。
「どのスイーツよりも低カロリー」でアピールするとの提案に、「おもしろい!」と葉さん。
4班 PROMOTIONFujitaka賞 大型フェスの屋台やコラボカフェで販売し、SNS拡散を狙う。
大型フェスは歌って踊って汗をかく客の需要大、コラボカフェも話題性で「Fujitaka」賞に。
5班 PROMOTION初期費用の安いキッチンカーで祭りやイベント、保育園近くに出店。
キッチンカーなら初期費用50万円。子ども達に笑顔を届けたいとの話に、会場もほっこり。
6班 PROMOTIONコンビニに設置。トッピングやフルーツ追加で価格も3段階に。
かき氷300円、トッピング500円、+フルーツ800円。美味しそうな提案に歓声があがった。
7班 PROMOTIONファミレスや温泉施設のドリンクバーに併設。宇宙船への売り込みも。
学生にも身近なファミレスや温泉施設を提案。後半は意外な宇宙船の話で会場は沸いた。
8班 PROMOTIONレンタル倉庫をもつ「イベント会社」に販売し、企業や学園祭で活用。
イベント会社の3大お悩み、場所・知名度・全国展開をかき氷カーで解決。その視点が光った。
講評 販売のプロ

海外事業部顧問
川上 真太郎さん
経営管理部人事総務課
安原 梨都さん
自分たちが消費者でもある、かき氷という題材でした。一見突拍子もない発想に見えても、自分たちが買いたいと思うかという点での共通点を感じました。大阪の学生さんだけあって、トークが上手で感心しました。
講評 開発者

純雪國際科技有限公司
葉兄弟

純雪國際科技有限公司
葉兄弟
今日は、台湾から来ました。みなさんプレゼンがとても上手。特に、他のスイーツと差別化し、かき氷が低力口リーかつ低コストであると打ち出す発表はよかったです。これからの販売において、参考になりそうです。