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社会福祉法人南山城学園

南山城学園×境界を越えた学び想像超えの福祉法人 vol.5

この春創立61年、京都府南部を中心に約40の福祉施設を運営する社会福祉法人南山城学園。「人と人が地域でつながり、コミュニティをつくる」という考え方に惹かれて、学生2人が訪問した。

インタビュアー

山内さん 立命館大学産業社会学部 現代社会学科 4年

まちづくりに関心あり!
山内さんは母が訪問介護士。「今回の訪問で、母ががんばっている理由もわかるような気がしました」。

山本さん 大阪工業大学工学部 電子情報システム工学科 4年

教育に関心あり!
山本さんは薪割りの話に「人は年齢や障害の有無で判断するべきではない。教育者になるために、新たな目線を得られました」。

インタビュイー

中田 こまちさん 法人本部 事務局企画広報課

中田さんは、佛教大学で社会福祉を学び、福祉職に。障害者支援施設生活支援員を経て、今年から採用担当。

松本 大空さん 法人本部 事務局企画広報課

松本さんは、天理大学で心理学を学び、放課後等デイサービスに関わり福祉に興味をもつ。

※肩書・プロフィールは取材当時のもの


支えるつもりが支えられていた

今回訪問した2人の学生、山本さんは教員志望、山内さんはまちづくりに関心がある。

迎えてくれたのは、入職3年目の中田こまちさんと、2年目の松本大空さん。さっそく山本さんは尋ねる。「教育と福祉は『人を支える」点で似ていませんか?」。学校は勉強を教えるだけではなく、たとえば悩みのある子に寄り添うなどの面もあるからだ。

松本さんは「そうですね。ただ大きく異なるのが、福祉現場は自分が支えるだけでなく、実は相手に支えられることも多いのです。他にない、福祉現場ならではのことかもしれません」。

松本さんにはこんな経験がある。ある日、無力感で気持ちが落ち込んでいた松本さんの手を、利用者さんがそっと握り、一緒に時間を過ごしてくれた。重度知的障害のあるその方から言葉を超えた励ましを受け、松本さんは心底癒され、悩みが吹き飛んだという。

「このとき私が利用者さんを一方的にサポートしていたわけじゃない。私は利用者さんと対等に支え合っていた事実に、気づかされたのです」。

続けて中田さんは、担当していた利用者さんのエピソードを紹介した。「床で寝たい」というこだわりをもっていた利用者さんに、まずは安心感をもってもらおうと、昼間にできるだけコミュニケーションを取った。結果、ベッドでぐっすり寝られるようになり、生活は安定していった。

その話に山本さんは「不登校支援の参考になりそうで、興味深いです」と身を乗り出した。学校に行けず、本人もその理由がわからずに苦しんでいる子どもは多い。
「どちらの現場も、必要なのはその人のありのままを認め、安心感を与えること。今後関わっていく教育との共通点を見つけられました」。山本さんは、中田さんの話から気づきを得た。

南山城学園では、自閉症など言葉でのやり取りが難しい利用者さんとは、絵文字や写真などを用いて意思疎通を図る。試行錯誤を通じて職員自身もできることが増え、自分の成長に気づく。松本さんも中田さんも、そんな福祉の魅力を、日々実感すると話してくれた。

クリエイティブ!それが福祉の仕事

山内さんは、仕事はルーチンではなく、自分の個性や想像力を活かしたいと考えている。中田さんは「福祉はまさにクリエイティブです!」と話す。そのひとつが夕食後の過こし方だ。これまで手持ち花火大会や、お菓子とノンアルコール飲料での夜の乾杯タイムを企画、実施してきた。

「思いがけない体験に利用者さんがワーッと歓声をあげ、みんなで笑い合う。そんな姿を見ると、やりがいも大きいです」。

「楽しそう! ぜひ私も自分が思う企画を立ててみたい」と目を輝かす山内さん。

社会福祉法人である南山城学園は株式会社と違い、利益は社会貢献に使う。そのため地域を支える活動にも積極的に取り組んでいる。

具体的に力を入れていることに、地域の産業の悩み解決がある。利用者さんが土手の草を刈り、堆肥にして農家に納入する、地元産業の茶畑を覆う「よしず」をつくるなど、多岐にわたって地域に関わる。小学校での間伐材薪割り体験では、利用者さんは子どもたちにとって「薪割りの達人」だ。

「多様な関係性のなかでコミュニティが生まれ、障害のある人も地域の支え手のひとりになれる。誰もが参加できるまちづくりに貢献していきたいです」と中田さん。
山内さんは「まちづくりは『誰もが住みよい暮らしづくり』。そんな発見がありました。ぜひ、南山城学園のインターンに参加したいです」。

山本さんは「教育も福祉も人の成長を支え、社会へつなぐ仕事。自分も経験を広げて社会に関わっていきたいと、あらためて思いました」。

南山城学園の多目的ホール彩雲館で話を聞いた。ここでは定期的な地域交流イベントを開催するほか、災害時には地域の障害者の避難受け入れ施設にもなる。

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