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社会福祉法人南山城学園

社会福祉法人南山城学園

想像超えの福祉法人vol.3 南山城学園 × きっかけ

南山城学園は、京都府南部にある日本有数の規模の社会福祉法人だ。福祉の世界で働く人は、なにか「きっかけ」があったのではないか?そんな予想を確かめに、学生2人が訪問した。

インタビュアー

石田(いしだ)さん

石田(いしだ)さん 京都大学 文学部 2回生

清水(しみず)さん

清水(しみず)さん 京都大学 文学部 3回生

インタビュイー

石原 和弥(いしらはらかずや)さん

石原 和弥(いしらはらかずや)さん 地域福祉支援センター島本 入職5年目

臼木 万尋(うすきまひろ)さん

臼木 万尋(うすきまひろ)さん 地域福祉支援センター宇治小倉 入職3年目

山塚 菜月(やまつかなつき)さん

山塚 菜月(やまつかなつき)さん 障害者支援施設「光」 入職3年目

※肩書・プロフィールは取材当時のもの


赤煉瓦の門柱の向こう。緑あふれる敷地に、施設が点在する南山城学園。ひときわ目を引く彩雲館を訪れた。「まるでリゾート施設みたい」と吹き抜けの天井に目を見張る学生たち。

今回「きっかけ」について話をしてくれたのは、20代の若手職員、臼木さん、石原さん、山塚さんの3人だ。

入職3年目の臼木万尋さんのきっかけは、祖父の在宅介護だった。「母が一人で献身的に介護して看取ったが、自分は何もできなかった」という無念の思いが大学で福祉を学ぶきっかけとなった。5年目の石原和弥さんは、家族が介護や看護の仕事をしていて、なじみがあったところにゼミの教授の紹介があり入職した。一方、入職3年目の山塚菜月さんは、高校の部活で障害児と一緒に演奏する機会があり、「言葉はなくても楽しさは共有できる!」と感動したのがきっかけ。山塚さんは、友だちの弟が不登校で自分の無力を感じたのも動機のひとつだった。

山塚さんの話を聞いて、学生は人生での出来事を振り返った。

「思い出しました。そういえば高校生のとき、私の姉が不登校でした。家族ではありましたが、どう声をかけていいかわからなくて悩みました」。もしかしたら、福祉の道に進む「種」は日常の中にあるのかもしれない。そこで通り過ぎるか、自分の中に落とし込むか。「そこに分かれ道がありそうですね」。学生たちは「きっかけ」に新たな視点を得た訪問だった。

取材当日、まずは南山城学園の施設で、地域のお茶農家が使うよしずを、利用者さんが作っている様子を見学した。続いて、内定者研修にも同席し、リアルな「働く」を見聞した。

訪問しての感想

清水(しみず)さん

清水さん

福祉施設というと、飾り気のない四角い建物と思っていた清水さんは「広い敷地に個性的な家が点在していて全然違った」と驚いた。「給与体系を聞いて、職員には一般企業と変わらない待遇があり、身近に感じられた。初めての社会福祉法人への訪問だったが、いい職場だと思う」。


石田(いしだ)さん

石田さん

「福祉は奉仕や自己犠牲」というイメージがあった石田さんは「職員は自分を犠性になんかしていない。むしろ、『自分に合う』職業として道を選んでいるだけ」と気づいた。「福祉は毎日の暮らしの中で、利用者さんの足りないことを補い、生活の質を追求する仕事。今後は福祉と聞いたときに、この場所や人の顔が目に浮かんでくると思う」と締めくくった。

福祉で働く人たち×3人のきっかけ

臼木 万尋(うすきまひろ)さん

臼木 万尋さん

「祖父を母が在宅介護したのを見て」

中学生のとき、同居の祖父が病気になり、母が家で介護をしていました。祖母も年を取っていて、ヘルパーさんが来るわけでもなく、母が一人で面倒をみたんです。祖父と血のつながりはありませんが、献身的でした。偶然かもしれませんが祖父は母の誕生日に亡くなったほど、母に感謝していました。一方、何もできない自分に心の中で引っかかりがありました。

高校で進学先を考えたとき、介護についてしっかり勉強しておきたいと思い、大学は福祉学部に進みました。学部生になると施設で実習があるんですが、実際の現場を見て「自分はもっとこんな支援もしてみたい」と思うシーンもあり、施設で働くことに興味が出てきました。そして人と関わることも好きな性格です。それが福祉を仕事に選んだ後押しになりました。


石原 和弥(いしらはらかずや)さん

石原 和弥さん

「母が介護職、姉が看護師だったので」

母が介護職、姉が看護師だったので、家ではいつも福祉や介護の話を二人が楽しそうにしていて、それを耳にしながら「大変なこともあるだろうが、やりがいのある仕事なんだろうな」と思いながら育ちました。大学は政策学部に進み、ゼミ活動のフィールドワークで、地域の課題に取り組むことに楽しさややりがいを感じました。

就活を考える時期に、「一般企業に就職する気になれない」とゼミの先生に相談したら、南山城学園の事例を紹介されました。人手の足りない地場産業を障害者とともに担う学園の取り組みなどを知り、興味を持ちました。母や姉が関係していてなじみのあった福祉の世界と地域づくりとが、南山城学園で結びつき、やりがいを感じたのがきっかけです。


山塚 菜月(やまつかなつき)さん

山塚菜月さん

「軽音楽イベントで障害児らと演奏して」

高2のとき、ダウン症の子たちがドラムを演奏するイベントに、所属していた軽音楽部が招待されたんです。ダウン症について知らないし、どう対応したらいいのかわからなくて不安でした。でも、実際に演奏を始めてみると、みんなドラムを叩いたり、音楽にのって身体を動かしたり、とても楽しそうでした。それまでは障害者に距離感も感じていたんですが、言葉はうまく話せなくても、楽しい気持ちは共感できるなんて素敵ですよね。人生が変わるほどの体験でした。それがきっかけで福祉学部に進学しました。

南山城学園の実習で、障害のある人には、その人に応じた関わり方があると学びました。実践してみたところ、先輩に「この仕事向いているよ」言われ、自分の長所に気づきました。

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