18歳~30代のための働くについて考えるWebマガジン

社会福祉法人南山城学園

想像超えの福祉法人vol.4 南山城学園×私の個性

高齢者、障害者、児童の福祉サービスを提供する社会福祉法人・南山城学園。福祉の世界で働く人は、どのように「自分の個性」「強みや得意なこと」を発揮しているのか。学生2人が聞いた。

インタビュアー

渕田(ふちた)さん 京都橘大学 健康科学部 作業療法学科3年

湯浅(ゆあさ)さん 立命館大学 産業社会学部 人間福祉専攻3年

インタビュイー

戸波 ほのか(となみほのか)さん 障害者支援施設「光」 生活支援員

曽和 聖香(そわせいか)さん 障害者支援施設「光」 生活支援員

※肩書・プロフィールは取材当時のもの


自分の個性を活かして利用者さんを笑顔に

今回訪問したのは、福祉業界を志望する学生・渕田さんと湯浅さんだ。学生たちが知りたいのは「日々の仕事に、自分の個性は活かせるか?」ということ。答えてくれたのは、ともに入職7年目、30歳の若手職員、曽和聖香さんと戸波ほのかさん。「職員の個性は活かせます!」と2人は口を揃える。

自分の個性として「踊ることが好き」を挙げた曽和さん。学生時代から「よさこい踊り」に情熱を傾けてきた。その経験を活かして、昨秋、南山城学園内のホールで「よさこい祭り」を企画・開催した。利用者さんが踊りやすい振付を考え、職員も利用者さんも一緒に鳴子(なるこ)を打ち鳴らし、みんなで踊った。利用者さんたちは、それまで見せたことのない表情と身体の動きで喜びを表現してくれたという。

一方の戸波さんが好きなのは料理だ。利用者さんは普段は給食を摂るだけで、自分で料理をする機会はない。そこで安全に配慮しながら、年末に利用者さんとともに飲食店のような料理をつくって提供する「居酒屋イベント」を企画、実施した。

「自閉症の方は、他者の気持ちを想像することが難しい特性があります。でも、だし巻き卵をつくった自閉症の方が『みんな、おいしいといってくれるかな』と他の利用者さんの気持ちを想像してくれたんです」と戸波さん。

まさに個性と仕事がつながるエピソードに、「私もダンスが好きです」「自分の個性を活かして働きたい!」と学生2人は顔を輝かせた。

複数の専門職が連携し、チームで対応、改善

作業療法士を志す渕田さんは「南山城学園では、職員の専門性を重視しますか?」と質問。戸波さんは「もちろんです。専門性は、利用者さんの支援に必要な力です」と答えた。

南山城学園には作業療法士ほか理学療法士、言語聴覚士などの複数の専門職がいる。チームを組んで話し合い、支援の方針を決めている。

「利用者さんはうまく言葉で説明できずに自傷行為をすることもあります。そんなとき、専門的な知識があると、原因が推測できることがあります」。

一方、施設に実習にいった経験を、湯浅さんは振り返った。「一生懸命、よかれと思ってした行為が、相手にとって本当によかったのか確信が得られなくて、もどかしかったです」。

それに対して曽和さんは「その気持ち、わかります。でも利用者さんに限らず、人間関係はすべてが思い通りにいくとは限りません。私も似た経験、ありますよ」とアドバイス。肩の力を抜くことも大切なのだと教えてくれた。

現場の声を直接聞き、学生たちの仕事へのイメージは広がった。

生きているだけでいいあなたも、私も

学生からはこんな問いかけも。「仕事を通じて得たものはありますか?」。

曽和さんが高齢者施設での勤務で気づいたのは「人生にゴールはない。日々が人生そのもの。大事なのはその人らしく毎日を生きる」ということだった。

「私にできるのは、利用者さんが日々どう快適に過ごすかを考えて、それを支援させてもらうこと。それを追求する毎日は、楽しいです」。

一方の戸波さんはこう話す。
「『人は障害の有無に関わらず、生きているだけでいい』と、仕事を通じて、心から思うようになりました。社会というものは、いろんな人が自分の強みや得意なことを活かして生きている。その一部に利用者さんも、自分もいるのです」。

今回の訪問を通じて「福祉業界で働くイメージが湧いてきました」と2人。未来への一歩が見える訪問となった。

渕田さんと湯浅さん

2人の個性

戸波 ほのかさん

母が介護職で働き、自身も障害者支援に興味をもったのが入職のきっかけ。京都女子大学で介護・福祉を学んだ後、入職。

料理

「料理は食べる楽しさだけでなく、何をつくろうかと考え、完成させる過程とワクワク感がある。だから料理が好きです。利用者さんにも、水の冷たさや火の熱さ、立ち上る香り、食感の変化など、さまざまな体験をしてほしいと考えています。現在も食とつながりのあるイベントを企画中です」。


曽和 聖香さん

子どもの頃に社会福祉士の仕事を知り、龍谷大学に進む。イベントで障害のある学生と出会い、障害者支援に興味をもち入職。

踊り

「大学時代によさこいサークルに入って熱中しました。いまも社会人のよさこいサークルに加入していて、東京や大阪へ遠征することもあります。南山城学園のお祭りのときは、社会人のよさこい仲間が盛り上げに来てくれました。好きと仕事がつながるのは楽しいです。来年もお祭りを企画します」。

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