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株式会社TAMAYURA

株式会社TAMAYURAの琵琶湖ヨシ狩りから見える風景

大阪・枚方市のTAMAYURAは、1965年創業のユニフォーム・仕事着の専門商社だ。「毎日をより良く、より楽しく」をモットーに、動きやすく、おしゃれなワークウェアを提供。全国で45万着ものユニフォームや白衣を販売し、航空や鉄道など大手のユニフォームにも採用されている。そのTAMAYURAは数年前から琵琶湖のヨシ刈りに参加。それには、実は深い理由があった。

インタビュアー

廣瀬さん 京都大学 文学部4年

皆で協力すれば夢が叶う。良いことを地道に続ける大切さを学びました。

貝谷さん 京都産業大学 経済学部2年

地元愛にあふれ、自分たちで湖をきれいにする姿がカッコよかったです。

北南さん 京都産業大学 経済学部2年

小学校のときの草刈りを思い出しました。環境貢献に加われてうれしいです。

呉 玲奈 おっちゃんとおばちゃん編集部

インタビュイー

岡本 明さん TAMAYURA 取締役 法人営業本部 営業企画室 室長

西村 貞明さん TAMAYURA 人事総務部

※肩書・プロフィールは取材当時のもの


ヨシ刈りに100人が参加

2025年12月、滋賀・高島で実施された「ヨシ刈りイベント」。地元住民など100人以上が集まり、京都の大学生3人と編集部も参加した。

7年前に30人で始めた「びわこ高島の葦(ヨシ)を守る会」活動のフラッグ。「TAMAYURAさんと出会い、想像を超える規模になりました」と会長の中村正博さんは返す。

イネ科の植物、ヨシは1年で3メートルにもなる。参加者は「びわ湖高島の葦を守る会」の会員が刈ったヨシを拾い集め、束ねて運ぶ。ヨシに似たアシが混ざらないよう見分け、ぬかるみを歩くのはかなりの重労働。ベテランを真似て、徐々に学生も上手に集められるようになり、完了時は晴れやかな笑顔になった。

腰をかがめてヨシを集め、ぬかるんだ沼地を歩く。慣れない作業に筋肉痛! の声も。

万博から世界へ広がる循環の輪

琵琶湖畔のヨシは長年、よしずや茅ぶき屋根に利用されてきたが、需要減少とともに放置され、琵琶湖や淀川の水質悪化を招き、野焼き処理をすればCO2排出という問題が生じていた。

一方で、刈り取ったヨシから新芽が出れば、成長にCO2を取り込む植物の習性を活かせる。多様な情報から新しい活路を模索する地元有志に、話を聞いたTAMAYURAが、その価値を知り、意気投合。「ヨシをアパレル商品にする」プロジェクトを開始し、商品化に成功した。

2025年の大阪・関西万博では、TAMAYURAのヨシを使ったスタッフユニフォームの帽子が採用された(下記参照)。また、世界的デザイナー・コシノジュンコ氏もヨシに注目。サステナブルなスーツをデザインし、海外発信に向けて準備中だという。

琵琶湖から世界へ。ヨシプロジェクトは、地球規模で躍進中だ。

活動の様子。ヨシは成長時のCO2吸収と酸素生成、土や水中の窒素・リン吸収など水質浄化保全と温暖化防止に寄与している。
楽しみながら作業をする、TAMAYURA岡本明さんと学生たち。

コラム

ヨシを繊維にして着る循環

ヨシが衣類になるには①ヨシを刈る②1年かけて乾燥③繊維を取り出し撚糸④生地加工——と意外に手間がかかる。だが、天然由来で軽くて丈夫、抗菌消臭に優れている。こうした地域型SDGsから大阪・関西万博のユニフォーム・帽子にも採用。使用後は回収し、糸に戻して再利用するなど、地域資源活用・廃棄ゼロの循環型社会の実現に力を入れている。

「ヨシの文化を守り、環境に貢献する皆さんの1歩を、世界へ発信したい」と、TAMAYURA代表締役社長 岡本 哲さん。
「ヨシ生地」で作られた、大阪・関西万博の運営スタッフが着用したユニフォームの帽子。生地の原料の35%がヨシで、耐久性にも優れている。

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