製造系 アイデアが光る仕事毎日の通勤がない企業 ダイドードリンコ株式会社
「ダイナミックにチャレンジできる人財」がほしい。その理由とは?
インタビュイー
石原 健一朗 人事総務部人事グループマネージャー
大手電子機器メーカー京セラ株式会社の人材開発部門を経て、2015年にダイドードリンコに入社。次世代リーダーの育成選抜プログラムを主軸にすえた教育体系の構築に従事。
渡邉 彩 人事総務部人事グループ
空港運営会社で地上職スタッフとして勤務後、米国留学を経て、2017年にダイドードリンコへ。 現在、人事総務部人事グループで新卒採用や社内活性化の業務に取り組む。
※肩書・プロフィールは取材当時のもの
他社とは一線を画す、独自のビジネスモデル
コーヒー、お茶、水、ジュース。生活に身近な飲料を手がける飲料メーカーは日本全国に数千社ある。就職活動中の学生に人気だ。
国内の飲料メーカー売上トップ10に入るダイドードリンコもその一つ。配置薬業をルーツにもつ大同薬品工業の新規事業として1970年代にスタートし、当時目新しかった「缶コーヒー」を販売。国道沿いの駐車場に卓上型自販機と呼ばれる小型の自販機を設置。
たちまちドライバーの人気を集めた。以来、「自販機はお客様をお迎えする大切な店舗」と位置づけ、他の飲料メーカーとは一線を画す独自のビジネスモデルを築いてきた。
飲料の販路となる自販機の数は約28万台にのぼり、「おしゃべり自販機」「募金自販機」「災害救援自販機」のほか、企業の広報活動を支える「ラッピング自販機」なども登場している。
幅広い商品展開と顧客ニーズに応える商品づくりに定評があり、自販機を軸に、地域や企業それぞれの課題を解決していく使命に燃えている。
「先が見えない時代。欲しいのは、新しい挑戦ができる人」
「強みは『ファブレス』です」。こう話すのは、人事総務部マネージャーの石原健一朗さん。ファブレスとは、「fabrication facility(製造施設)」が「less(ない)」の略語。つまり製造と物流を外部に委託する体制で、これによって商品開発や自販機のオペレーションへ注力した投資が可能になっている。
一方で、ファブレスには弱みもある。かつて京セラの人財戦略を担っていた石原さんは、「製造工程におけるコスト競争力は他社に劣る」と言う。
「ただし、コスト削減に注力しすぎる中ではダイナミックな発想が生まれにくいが、ダイドードリンコではアイデア次第で更なる発展が期待できるところが差別化ポイントと考えています」。
他方、名の知れた企業であるが故に、安定性を求めて応募する学生も多い。先行きが見えにくい昨今、特に必要な人財は、逆境のなかでもダイナミックにチャレンジしていける「変革者」だ。
「自販機インフラという資産をさらに発展させていくため、どんどん社外に出て新しい挑戦ができる人がほしい」と石原さんは語る。
柔軟性とスピード感、若手もチャレンジできる社風。
石原さんのもと、めきめきと力を発揮している社員がいる。人事グループの渡邉彩さんだ。 かつてない斬新な新卒採用サイトを制作するなど、新しい企画に挑戦している。積極的なチャレンジができるのは、『やりたいと思ったらとにかくやってみて。失敗してもフォローできるから』という石原さんの言葉が大きい」と話す。
渡邉さんは大学を卒業後、空港運営会社の地上スタッフを経て、米国へ留学。留学中に参加した就職イベントで採用された。
前職において、「もっと会社の経営に影響を与える仕事がしたい」と感じた渡邉さん。その点、ダイドードリンコは社長との距離も近く、若手から裁量の大きな仕事を任せてもらえる点に魅力を感じた。
渡邉さんが手がけた採用ページには、未来のダイドードリンコを代表する事業として「ロボット自販機」が登場する。
「今は空想であっても、本気でチャレンジすれば新しい未来を描ける環境があることを伝えたい。まだここにないアイデアを一緒に考え、実現してくれる人を求めています。」
「求む、ダイナミックにチャレンジできる人財」。ダイドードリンコのその本気は、あなたに向けられている。
ファブレス経営で効率的な経営資源の活用を実現
ファブレスとは、生産を行う工場などの施設を持たず、製造・物流をアウトソーシングする経営形態のことで「ファブレス経営」と呼ばれる。設備投資などの大きな投資リスクを回避し、物流コストも軽減できるこの体制により、効率よい経営資源の運営が可能。日本では任天堂や無印良品など、 海外ではアップルやIKEAなどの大手メーカーもファブレス経営を行っている。
ダイドードリンコでは、 ファブレス経営の強みを生かし、商品の企画・ 開発と自販機オペレーションに経営資源を集中させることで、他社にはない高付加価値の製品やお客様に密着したきめ細やかな自販機運営を実現している。