サービス・インフラ系 社員が個性的アイデアが光る仕事 シュンビン株式会社
お客さまの「やってみよう!」で新商品が生まれる
インタビュイー
小林弘幸 常務取締役
東京の大手電子通信機器メーカーを経て現職。「大企業で開発に関われるのはほんの一握り。当社は誰もがアイデアを出して、ものづくりができる。おもしろい仕事が待ってます!
※肩書・プロフィールは取材当時のもの
お客さまの「売りたい」を「売れる」ビジネスにする
あなたに「売りたいもの」があるとする。誰を対象に、どこで生産し、いくらで、どう売るか。そもそもその商品は、本当に売れるのだろうか?
そんな悩みを抱えるクライアントのパートナーとして、商品開発から販売戦略まで請け負うのがシュンビン株式会社だ。言うなれば、「企業の企画部」を代行する会社。実際、ゼロから億の売り上げを叩き出すサクセスストーリーに、全国から依頼が殺到。数年後の上場も目指す、躍進中の企業だ。
開発の流れを「はにわぷりん」の例で見てみよう。居酒屋を運営するプレザントプレイスは、物品販売をシュンビン株式会社に相談。ここから怒涛の「15時間ミーティング」(!)が始まる。「クライアントを成功に導くためにはブランド戦略が不可欠です。そのためには経営者の思いや背景をじっくり聞くことが大事。シュンビン独自のブランド構築ステップを踏めば正しい答えにたどり着きます」。そう話すのは常務取締役・小林弘幸さんだ。
最初、海鮮居酒屋である相手の希望は店で扱うあなごの商品化だった。でも「堺はあなごの産地ではないので売りにくい」と小林さん。しかし、デザートで出てきたプリンに小林さんは目を見張る。「うまい!」。聞けばシェフの特製で、客に好評という。プリンを見つめ、「これをはにわの形にしたら?」。会社のある堺市は古墳で有名だ。相手側も盛り上がり、小林さんはラフを社内デザイナーに渡し、企画書を作成。いよいよ事業スタート、のはずだった。
社長の想像を越える、綿密な仕掛け
ストップをかけたのが相手の社長の「かわいくない。自分なら買わない」のひと言だった。大きな投資が回収できるのか、商品が自分の当初売りたいと思ったあなごでないのも不安だ……。
ただ、小林さんには勝算があった。ターゲットは若い世代。ウェブやイベントなどの仕掛けを用意し、とくに力を入れたのが、商品のストーリー作りだった。たんに「はにわの容器のプリンを売る」のではなく、「なぜ、はにわなのか?」の物語性で、消費者に「愛着を感じてもらう」。ついに社長も「これなら売れる!」。マスコミでも話題のヒット商品は、こうして誕生した。
仕事の醍醐味を小林さんはこう話す。「手間を考えれば非効率。でも、お客様の懐に深く入り、開発した商品が売れる。10年たっても愛される商品を見ると、うれしさがこみあげますね」。
手がけるのは商品のみならず、包装資材の箱やチューブ、パウチ、はてはキッチンカーまで多種多彩だ。やったことのないものを作る面白さや自由度も、この仕事の魅力という。
どうしたらものが売れるのか、考えるのが好き、経営に関心がある、そんな人なら、シュンビン株式会社の仕事は絶対向いている。まずはインターンシップも大歓迎だ。