サービス・インフラ系 社員が個性的人に会うのが楽しい 株式会社アドナース
業界研究してみた ~訪問介護・看護のアドナースの場合~
インタビュイー
竹内淳朗 京都産業大学国際関係学部3年生
就職活動中。国際ビジネスに関心が高い。企業などでのインターン経験多数。
疋田実央 立命館大学産業社会学部3年生
就職活動中。将来やりたいことは「まだわからない」。気になるのは、会社の人間関係と雰囲気。
※肩書・プロフィールは取材当時のもの
自宅での療養を望む声に応える訪問介護・看護
65歳以上の高齢者数は2025年に3,657万人以上となり、2055年には全人口に占める割合の25%、つまり4人に1人が高齢者になる見込みだ。内閣府の在宅医療・介護推進プロジェクトチームのアンケート結果によれば、終末期の療養場所について、「自宅で療養したい」と回答した人が60%以上にのぼった。訪問介護は、まさに住み慣れた場所で暮らしたいと願う多くの人を支える要のサービスなのだ。
生活の中に入っていく
世界屈指の長寿国・日本で今、注目の介護職。普段見られない職場を見るべく2人の学生が向かった先は住宅街だ。
「介護と聞いて老人ホームを思い浮かべましたが、家に着いてびっくりしました」と疋田さん。そう、アドナースの仕事現場は施設ではなく、『家』だ。介護業界は施設サービスと居宅サービスと大きく2つに分けられ、要介護者の自宅を訪問するのが、訪問介護だ。
この日、訪問したお宅の家族構成は87歳の母と62歳の息子の2人暮らし。認知症のお母さんは要介護度5で、1日のほとんどを寝たきりで過ごす。息子さんは日常的な生活はできるが、足が悪く要介護度1だ。
ヘルパーのTさんは、料理を作っていた。「何味がいい?」と息子さんに聞きながらフライパンで炒める。湯気のたつ炒め物を箸でつまみながら、「Tさんは料理がうまくなったね」と目を細めるのは、息子さん。以前は料理が不得意だったTさんに、元料理人の息子さんが作り方を教えてくれたのだ。
食後は、お薬カレンダーを見ながら「もう飲んだ?」と確認する。物品を確認し、次回の訪問の日程を確認し、その日の訪問介護の見学は終わった。
「終始、あたたかい雰囲気でした」と竹内くん。都度、要望に沿って対応していく姿が印象的だったと振り返る。
アドナースの訪問介護士、廣瀬吉史さんは「必要なのは相手が何を考えているか理解する力」と強調する。
「無口な人やおしゃべりな人などいろんな介護職員がいますが、共通するのは利用者さんが自分の望む生活を選び、自分らしい暮らしができるようサポートすること。ありがとうと直接言われることの多い仕事です」。
取材学生の感想
竹内さん
訪問介護は個人の生活に入る仕事。介護職員さんは都度、料理の味付けの好みやお風呂の温度などについて確認していて、対応力が必要だと思いました。既存のモノやサービスを売る仕事と違い、自分自身が商品となる営業の仕事の経験になりそうです。
疋田さん
介護職員に必要なのは相手の思いを「察する力」だと気づきました。いつか歳をとって、介護される立場になったとき、私はアドナースの訪問介護サービスを受けられたらうれしい。自分の家は落ち着くし、介護職員さんが来てくれたら安心です。