サービス・インフラ系 人に会うのが楽しい手に職がつく仕事 トヨタカローラ京都株式会社
「職人という生き方」Vol.1 京都府立福知山高等技術専門校の整備士の卵たち
インタビュイー
平岡 俊弥 トヨタカローラ京都の整備士。この道20年のベテラン。
三谷 優斉 福知山高等技術専門校の修了生。トヨタカローラ京都の整備士で、入社1年目。
髙見 彩斗 京都府立福知山高等技術専門校2年生
廣野 富士雄 京都府立福知山高等技術専門校2年生
宮崎 紗弥 京都府立福知山高等技術専門校1年生
山﨑 敬太 京都府立福知山高等技術専門校1年生
※肩書・プロフィールは取材当時のもの
京都府立福知山高等技術専門校で整備士を目指す若者に熱い思いを聞いてみた!
「皆に頼ってもらえる職人になりたい」
私は車好き。種類は2000年以降のセダン。父も車が好きなので、家の道具で車いじりをすることも多いです。最近、修理の技術が役に立つ出来事がありました。一緒に出掛けていた友人が、駐車中の他人の車を傷つけてしまったのです。幸い、接触面に車の塗料が少し付いた程度だったため、すぐコンパウンド(研磨剤)を買いに走り、きれいに直して、無事解決しました。何かあったときに皆に頼ってもらえる、そんな職人になりたいです。
「人の生活を支える専門職ってカッコイイ!」
たぶん学校で一番、車が好き。眺めるのも乗るのも、いじるのも好きです。ピカピカの新車もいいですが、朽ちた感じの古い車にすごく魅かれます。車は人の生活の一部。人が乗って運転すれば、自然にキズやへこみもつき、使い込まれて古びていく。そうした車を直し、きちんと乗れるようにする自動車整備士は、ほんまにカッコイイと思います。この仕事は自分にとって天職。スキルを磨いて人と車の役に立てる、プロフェッショナルになりたいですね。
「全部直せるサービスエンジニアになりたい」
小さい頃から母が勤める車の会社のショーを見に行って、車っていいな、と思っていました。高2のとき、たまたまその会社で動かなくなった車を整備士が直す場に遭遇。エンジンがかかった瞬間、「スゴイ!!」と感動し、この仕事を目指しました。まだ入学半年ですが、授業で機械の構造や分解をするのがおもしろいです。車の運転も大好き。将来は車の不具合や故障個所がすぐわかり、全部直せる総合的なサービスエンジニアになりたいです。
「『ありがとう』と言ってもらえるのがうれしい」
父が整備士で、小さい時から憧れていました。ただ、見ているときより、実際にやってみたほうが断然おもしろいです。エンジンを分解して一つひとつ組み立てて、エンジンがかかったときの達成感。車の仕組みを理解していくワクワク感。私は中学のときに、友人の自転車のブレーキを直したことがあり、そのときの「ありがとう!」という笑顔が忘れられません。相手に感謝され、笑顔になってもらえるのがうれしい。この気持ちを大切にする職人になりたいです。
トヨタカローラ京都在籍整備士の先輩、平岡さん&三谷さんに学生が聞いてみた!
Q. すべての故障を修理できるようになるにはどうしたらいいですか?
平岡: まずは車がどのように動いているのかの知識を持つことが大事です。故障は作動の部分が大半だからです。難しいのは異音の聞き分け。どこに、どんな条件で音が出ているのかを判断し、素早く故障診断が出せるようになれば、ほぼ一人前です。
Q. 好きなことを仕事にしていいの?
平岡: もちろんです!仕事は一生情熱を傾けるもの。私は整備士歴20年。好きだからこそ楽しく続けられていると思っています。
車が壊れてショックを受けていらっしゃるお客様のところに伺い、その場でパッと直すと、もう「神様!」扱い(笑)。たとえしんどいと思う日があっても、そんなお客様の笑顔に支えられています。車が嫌いになったことも、一度もないですね。
三谷: 私は入社1年目。毎日、車種も状態も異なる車と出会えるのが楽しいです。お客様の車をさっとキレイにするだけで「ありがとう!」と感謝される。好き&うれしい、の毎日です。
Q. 整備士の勉強は大変?
平岡: エンジンもハイブリッドや水素など次々と新技術が出てくるので勉強は必要です。でも新しい技術を知るのはおもしろいですよ。トヨタは常に最新情報が入るので、お客様に聞かれてもすぐに答えることができる。それも誇らしいですね。
今、人手不足もあり、自動車整備士は貴重な職業です。社会には絶対欠かせない仕事ですので、皆さんに期待しています。
三谷: 世の中に必要とされていることを、私も日々実感しています。計算や法律など学ぶことも多いですが、これからも勉強をがんばってください。