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株式会社アドナース

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ワタシと社会をめぐるモヤモヤ自覚ブレスト ~第3回 意見を言える場所を作る~

「言葉にならないモヤモヤ(心のわだかまり)に、社会問題が隠れている」。そんなふうに考える、訪問介護・看護が専門のアドナースとおじおば編集部が立ち上げたワタモヤプロジェクト。今回は「自分に関わるモヤモヤ」を持ち寄ってみた!

インタビュイー

廣瀬 吉史

廣瀬 吉史 アドナース取締役

角田 心愛

角田 心愛 京都芸術デザイン専門学校1年生

小須田 有亮

小須田 有亮 京都橋大学文学部3年生

山木亜香

山木 亜香 京都文教大学総合社会学部2年生

山野井 豪

山野井 豪 立命館大学食マネジメント学部3年生

※肩書・プロフィールは取材当時のもの


ご近所から社会制度まで集まったワタシのモヤモヤ

株式会社アドナースが「本業の福祉は社会問題のひとつ。他の社会問題も探し、解決したい」と始めたワタモヤプロジェクト。今回は「自分に関わるモヤモヤ」をテーマに、大学生4名と取締役の廣瀬吉史さん、編集部3名が集まった。

山木亜香さんが挙げたモヤモヤは「近所の認知症のおばあさんが気になる」。

ご近所さんとしてどう手助けすべきか迷うと話す。「プロの介護サービスとは別に、『インフォーマルサービス』と呼ぶ地域社会が支える考え方を紹介。まずは見守りから」と訪問介護のプロとして廣瀬さんは答える。

そこから話題は「地域貢献って何?」へ。地域貢献というキーワードは今、学生に人気で、幅広い内容を含んでいる。観光振興のような外向きの活動は華々しくて注目を集めがちだが、実際は高齢者の見守りや側溝の掃除、町内会活動など、すでに続けられている地道な活動こそが注目されるべきなのでは? そんなモヤモヤだ。山野井さんは「そういえば祖父が町内会長で、道路修繕などいろんな話をまとめていました」と身近な実践者に気がついた。

山木さんは大学のプロジェクトで、話を親身に聞くだけで、高齢者がとても喜んでくれたことが印象深いと話す。廣瀬さんも高校時代、介護施設のボランティアで、やんちゃな金髪青年だった自分を、利用者さんが大歓迎してくれたと、共感する。「人の喜びを自分の喜びにする」という体験が廣瀬さんの原点の一つだ。「話を聞いてその人の価値観を受け止める」。それだけで人の役に立てるのでは、と話し合った。

性的マイノリティや選択的夫婦別姓の話題を挟んで、次に出たテーマは「正しさ」。経験や立場によって見えている正しさは違うし、現状を変えようとすれば今ある現実と衝突してしまうことも。小須田さんは「演劇活動で監督を務めた時、人を正論で動かそうとして全然うまくいかなかった」と話す。デザインを学ぶ角田心愛さんも「絶対的な正解がない共同制作で、意見をすり合わせるのは難しい」と語った。

気持ちのこと政治のこと、意見を言える場所を作ろう

参加者の発言は書き出されて、テーブル上でつなげられていく。会話の展開が可視化されるおもしろさがある。

会の後半、山野井さんがぽつりとこぼしたモヤモヤは、「世界はこれからどうなるんだろう」。きっかけはロシアのウクライナ侵攻。一見日常から遠い出来事だが、山野井さんはニュースを見た時ひどく気落ちしたという。これには共感を示す人と、「戦争を自分ごととして考えてこなかった」という人に分かれた。

外国にルーツがあり侵略を意識せざるを得ない人、たまたま学ぶ機会がなかった人。話し合ううちに見えてきたのは、社会の知らない側面に向き合う作業の大変さだった。外国の戦争もマイノリティの被る不利益も、知らない問題ばかり。それを知る一歩となるのは誰かの声だ。意見があるから言うのではない。目的がなくても、形がモヤモヤしていても、まず声を出すこと。そこから始まるのではないだろうか。

「人が安心して意見を言うには、否定されずに聞いてもらえる場所が必要ですよね」と廣瀬さん。これまでのワタモヤプロジェクトがそんな場を作る取り組みになっていればうれしい。

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