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京都産業大学 経済学部 大西ゼミの中小企業研究レポート

京都産業大学 経済学部 大西ゼミの中小企業研究レポート

2020年度の後期の授業で、京都産業大学の大西辰彦ゼミの学生が4チームに分かれて、『おっちゃんとおばちゃん』掲載企業の中から「トヨタカローラ京都」「Fujitaka」「シュンビン」「マツヤスーパー」(敬称略)の4企業を徹底研究。新型コロナの影響でオンラインでの企業訪問になる逆境を乗り越えて、1月の成果発表会では自分たちが見つけたその企業の魅力を発表。またとない学びの場となりました。

トヨタカローラ京都株式会社チームの場合

【研究内容】
私たちトヨタカローラ京都チームは、トヨタカローラ京都の店舗と同業他社の店舗それぞれに実際に顧客として訪問し、比較を行いました。そこで、トヨタカローラ京都の「お客様に寄り添った売り方」に他社との違いと魅力を感じ、研究を開始しました。研究を進める中で、この差は入社後三年間の研修によって生まれているのではないかと私たちは考え、研修でどれだけ人は育つのかという仮説を立て、トヨタカローラ京都の研修について研究を行いました。

【研究結果・気付き】
私たちが発見したことは、研修だけではなく、実践によって人は成長するということです。研修とはお客様の前に出るために必要な最低条件を学ぶためのもので、研修後に実践を積み、たくさん経験したくさん失敗することが成長につながるということがわかりました。

【チームメンバー】
堀田昂希、兵頭聖菜、門田昂大、亀田唯

【関連リンク】
トヨタカローラ株式会社の記事一覧


株式会社Fujitakaチームの場合

【研究内容】
株式会社Fujitakaの研究にあたり社員の方にインタビューを実施しました。幅広い事業内容をされていることを知り、扱っている商品に注目して研究を行うことにしました。元々ラインナップが豊富であった喫煙ブースを、コロナ禍でも密を回避しながら利用できる商品へと進化させた「スモークポイント・ワン」については、実際に足を運び自分たちの目で見て、他社との比較を試みました。大型施設やカフェに設置されているものをおよそ20カ所まわり、匂いの不快感や、デザインの工夫、維持費用などを項目として比較し、実感値と共に理解を深めました。

【研究結果・気付き】
Fujitakaの商品やサービスには経営指針である「お客様第一主義」に基づいた工夫が凝らされています。また、数多くの事業を手がけられているFujitakaですが、それぞれの事業は独立しているわけではなく、根幹で繋がっており、相互に支え合って成り立っているということに気付きました。

【チームメンバー】
北田青空、佐藤美緒、常藤睦美、斎藤風紀

【関連リンク】
株式会社Fujitakaの記事一覧


株式会社マツヤスーパーチームの場合

【研究内容】
私たちマツヤスーパーチームは、「マツヤスーパーの『一店舗当たりの売上高の高さ』が高水準にあること」に注目して研究を進めました。なぜそのようなことが可能なのかという疑問を念頭に、『おっちゃんとおばちゃん』のバックナンバーを精読して、マツヤスーパーについての疑問を整理しました。その後店舗へ足を運び、マツヤスーパーの売り場やお客様の様子を観察し、どのようなスーパーなのかを調査。その上で、マツヤスーパーのご担当者の方に直接質問をすることで企業理解を深めました。

【研究結果・気付き】
マツヤスーパーの高い売上は、利益最大化を目的とした行動の結果ではなく、「お客様の普段を満たす」という使命の追求を第一に企業活動をし、後からついてきた結果であることに気付きました。 まさに「先義後利」を体現する企業であり、そうした企業気質がお客様からの信頼と支持に繋がっていると発見しました。

【チームメンバー】
後藤 陸、澤田 舞、中村 直揮、渡辺 達也

【関連リンク】
株式会社マツヤスーパーの記事一覧


シュンビン株式会社チームの場合

【研究内容】
シュンビン株式会社はブランド戦略コンサル・web制作・運用支援など、中小企業の言わば企画部を担う会社です。私たちはシュンビンが、ブランディングをする際に行なっている「ブランド戦略検討会」について掘り下げて研究しました。シュンビンはお客様の思いや背景をしっかりと理解した上で、ブランドアイデンティティを確立し事業に一貫性を持たせ、付加価値や物語性のある商品をうみだすことで魅力のあるブランディングを実現していました。

【研究結果・気付き】
シュンビンは一般的なコンサルティング会社ではなく、お客様の思いを反映し、掘り下げ、さらに新しい価値を提案し、商品をトータルでブランディングすることができる会社です。それを実現できるのは、熱意と向上心をもち自分の仕事に誇りを持っている社員一人ひとりのおかげで、その姿勢こそがお客様からの信頼になり、業績につながっていることが分かりました。

【チームメンバー】
神谷晴香、竹端彩菜、寺澤友里菜、河村和華

【関連リンク】
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