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株式会社ユーシン精機

株式会社ユーシン精機

世界シェアトップクラスの取出(とりだし)ロボットメーカー、ユーシン精機。その技術革新を生む社風とは?~Vol1. 2人の若手社員~

「人間にしかできない創造的な仕事のために、ロボット技術で人を非人間的な作業から解放したい」、そんな思想をもつ機械メーカー・ユーシン精機。技術革新を続け、業界シェアナンバーワンの製品を生み出す理由の一つに、独自の「社風」があった。

インタビュイー

松田さん

松田 事業推進企画部

大学では医療工学を学び、ユーシン精機の『ハートフル・テクノロジー』の視点に共感し入社。

中大路さん

中大路 営業本部 営業管理部

歴史の長さ、利益率の高さ、安定して働ける職場を求め、6年前に新卒で入社。生産管理課や技術部の事務を経て、今は営業スタッフのサポート業務をしている。

※肩書・プロフィールは取材当時のもの


日用品から家電、医療機器、果ては宇宙探査機の部品まで、現代社会には多様なプラスチック製品があるが、完成品が世に出るまでには精密な技術が必要だ。特に射出成形機の中で、出来上がる高温のプラスチック製品を金型から素早く取り出し、所定の位置へ正確に並べる技術は、生産性向上のためのカギになる。そこで活躍するのが、ユーシン精機の「射出成型品取出ロボット」だ。

世界のプラスチック製造現場にユーシン精機あり

1973年、京都・東山の小さな町工場から始まった同社は、1980年代に業界で初めて取出ロボットの駆動にサーボモータを取り入れた。これは従来機に比べ、飛躍的な作業の高速化と正確さを実現。たちまち業界をリードする存在へと成長した。

1996年には業界初のタッチパネル式コントローラーを販売。2018年には、長年のサービス対応で培った膨大な症例データをもとにAIを構築。それにより、トラブル原因推定システムを開発した。取出ロボットの異常を故障前に把握する予知保全を実現したのだ。このように、ユーシン精機は創業以来、業界初のチャレンジを続けている。

取出ロボットは、海外でのニーズも高く、アジアを中心にアメリカや欧州など18カ国39拠点で展開。ユーシン精機の海外売上比率は60%にもおよぶ。

【ミニコラム】ユーシン精機の社風に迫る!
①安定・安心のトップメーカー

取引先は国内外に約3000社。取出ロボットのほか、工場全体の自動化(FA)システムの提供を通じて製造業の競争力強化をサポートしている。売上高200億円、経常利益率10%以上、自己資本比率85.3%と、極めて安定性の高いトップメーカーだ。

「『できない、無理だ』は出発点」 妥協しない技術者精神

トップを走り続けるユーシン精機では、開発・設計といったモノづくりに携わる技術職が多く活躍している。顧客が安心して利用できるようにするため、ロボットのメンテナンスや定期点検などのアフターサービスに力を入れているのも、強みの一つだ。

同社の社訓は「できない、無理だ、は出発点」。できないとあきらめずに、技術を駆使して多角的な視点で考え抜けばどんな無理難題も解決に導ける、という創業者の考え方に基づいている。技術の革新に妥協しない精神は、効率や生産性を重視するスタッフ一人一人の働き方にも直結している。

無駄のない効率的な働き方と、福利厚生の充実が魅力

「開発の現場ではコストパフォーマンスや無駄を省く発想が不可欠で、効率的に物事を考える社風が根付いている」と話すのは、入社9年目の松田さん。入社後6年間、特注機の機械設計やロボットの機械開発に携わり、現在は広報や販促を担う部署に属している。

「黒字経営には理由があります。ミスをしたり無駄な作業に気付いたりしたとき、部署を超えて改善していく仕組みがあり、人のせいにしない。だから仕事に集中できて、成果につながるのです」。

革新ある技術の創造と発展は、社員が働きやすい環境づくりによって生まれる。ユーシン精機はその環境づくりに大きな力を注いでいる。

「日々、生産性を考えながら働く社風から、無駄な議論や作業は少なく、社内の人間関係はさっぱりしています。また、最近では余暇を楽しめるような福利厚生の拡充を図ったり、女性活躍や両立支援にも積極的に取り組んだりする会社の施策がうれしいです。私も2人目の子どもが生まれたタイミングで育休を取得しました」。

【ミニコラム】ユーシン精機の社風に迫る!
②オン・オフくっきりの社風

2017年に働き方支援チームを発足し、効率的な働き方や時間外労働の削減、産業医と連携した社員の健康づくりなどを推進。オンとオフをうまく切り替えられる社風がある。また、仕事と家庭の両立を支援するために、社員同士の交流イベントなども開催している。

上の写真は「Yushin Mama’s Meeting」の様子。
このイベントに参加した入社7年目の中大路さんは、「子育てと両立しながら時短勤務で働く人が多く、私も産休・育休を経て、今夏、復職しました。やりがいをもって働いています」と話す。

【ミニコラム】ユーシン精機の社風に迫る!
③リーダーは女性社長

経済産業大臣賞の受賞や、米経済誌『フォーブス・アジア版』の「アジアで最も影響力のある女性企業家トップ50(2015年)」に選出されるなど、女性敏腕経営者として名高い小谷眞由美社長。他のメーカーに比べて女性が活躍しやすい環境が整えられている。

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