サービス・インフラ系 アイデアが光る仕事人に会うのが楽しい 株式会社アドナース
ワタシと社会をめぐるモヤモヤ自覚ブレスト~第0回「ワタモヤ(仮)」~
インタビュイー
萩原 立命館大学食マネジメント学部1年生
ヴィーガン食の可能性模索中。
小川 立命館大学食マネジメント学部1年生
地方食材の魅力を伝えたいと考えている。
咲希 京都産業大学現代社会学部3年生
友達と社会問題の話がしたいと考えている。
果歩 京都女子大学家政学部3年生
アパレルと貧困の問題に興味がある。
鎌田 アドナース代表取締役
廣瀬 アドナース取締役兼新大学1年生
※肩書・プロフィールは取材当時のもの
訪問介護・看護の会社がなぜ「社会問題」なのか?
訪問介護・看護を展開する株式会社アドナース。
自社のラジオ番組・フリーマガジンを通して福祉の魅力を発信し、車いすで茶道を楽しむ「車いすおもてなし隊」といったユニークな企画に携わるなど、数々の取り組みを行ってきた。
今回そんな同社が、大学生対象の社会問題コンテストを立ち上げるという。一体なぜ、そんなイベントを開催するのだろう?
「アドナースの社会における役割をあらためて考えると、具体的には訪問介護・看護をしているけれど、本質的には『社会問題の解決をしているんじゃないか』と気づきました。これから福祉という専門以外も視野に入れて挑戦していきたいけれど、社内で話し合ってもいいアイディアが出ません。そこで、大学生の皆さんに知恵を貸してもらえる機会を作りたいと考えたのです」と代表取締役の鎌田さん。
そんなわけで、オンライン参加も含めた4名の大学生たちが集まった。
社会へのモヤモヤに解決策のヒントがある
自分たちでイベントの像を描き出すのは、ワクワクする試みだ。まずはそれぞれが気になる社会問題について話し合った。
徳島県出身の小川さんは「消費者に知られていない地方食材の魅力を、農家さんが喜ぶ形で発信したい」。萩原さんは「ヴィーガン食(菜食)の可能性を、多文化共生の文脈で広げたい」。同じ立命館大学食マネジメント学部の1年生である2人は現在、地方食材でヴィーガン食を提供する事業を立ち上げたばかりだ。
一方、京都産業大学現代社会学部3年生の若松咲希さんは途上国での児童婚問題に心を痛めていると話す。
京都女子大学家政学部3年生の若松果歩さんは貧困国での重労働を前提としたファストファッションの構造に興味を持つ。
積極的な発言に場は盛り上がり、始まって30分ほどだが、すでに一つの発見があった。社会問題について、こんなふうに安心して自分の考えを語れる場がそもそも貴重だという事実だ。
今年の春に入学を控えた、アドナース取締役兼新大学1年生の廣瀬さんは「大学生ってこんなに考えてるのかとワクワクしました」と話す。
「友達ともこういう話をしたいけど、興味を持つ人が少なくて」と咲希さんが答える。
果歩さんは「いつもの友達たちも言わないだけで、本当は感じてることはいっぱいあるのかも」と続けた。
セクハラやパワハラなどの社会問題も、個人の違和感を共有するところから始まったはずだ。モヤモヤとした思いを言葉にすることから始めれば、そこに新しい社会問題や解決策のヒントがあるかもしれないと気づいた一同。
鎌田社長は「知らない問題ばかりだった。食や衣服は介護・看護にも重なる分野。社会問題をたくさん集めれば、そこからビジネスの種が生まれそう」と手応えを口にした。
「モヤモヤの共有」を仲間探しの場に
「大学生が運営に関わって、ロコミで広げていけば、よいコミュニティになりそうですね」と萩原さん。
コンテスト開催の前に、「話し合う場」そのものに価値があると確信した一同。仮に「ワタシと社会をめぐるモヤモヤ自覚ブレスト」と名付けることにした。
モヤモヤを共有して知識を広げ、仲間を見つけ、ビジネスや活動の種になる。そんなコミュニティを目指して動き始めた。興味のある人は、ぜひ次回のミーティングに参加してほしい!
【次回ミーティング参加学生募集中!】
日時:2023年4月4日(火) 10:00~12:00
場所:ご連絡します!オンライン参加も大歓迎!
応募:info@occhan-obachan.com へメールでご応募ください。